TEIKAジャーナル

【作業療法学科】四季 

2020/08/01

こんにちは。作業療法学科の小橋です。
今日は在学生向けに、そしてこれから在学生になりたい皆さんに向けてメッセージを届けます。
 このコロナ禍の中、皆さんはどうお過ごしですか?私が知る限り、これまで、バブル崩壊、阪神淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災など、数々の経済危機が日本を襲いました。そこで耐え抜いた企業と言うのはどのような企業だったのでしょうか?

 大きな局面で捉えれば、このような社会経済を通して見ることができます。しかし、もっと身近な出来事で考えてみてはどうでしょうか?皆さんも少なからず今日まで生きてみて、嬉しいことも、辛いこともたくさん経験してきたと思います。1日の中でも、そのようなことが繰り返されていると思います。皆さんは辛い時どのようにして、それを乗り越えましたか?

 日本には四季があります。春があり、夏があり、秋があり、冬があります。春には種をまき、夏にはその種が芽を出し成長し、実りの秋を迎えます。そして冬には、秋に収穫したものを無駄遣いせず丁寧に暮らし、冬を乗り越え、新しい春に備えます。現在の世の中は、コロナに圧倒されながら生活せざるを得ない状況です。季節に例えるならば冬の状況かもしれません。

 話を戻しますが、これまでの経済危機を冬だと考えれば、無事に冬を越えることができた企業とはどのような企業なのでしょうか?
 それは明快です。夏に大きく成長し、秋に収穫した実った作物を無駄遣いせず、しっかりと蓄え、冬に備えた企業です。どれだけ豊作だったとしても、それを無駄に使い切ってしまえば、冬を越すことはできません。人生の中で、どこを一時的と捉えるかは非常に難しいですが、秋が過ぎれば必ず冬が来ます。収穫した作物を無駄遣いせず、冬に備えてしっかりと蓄え、慎ましく過ごしたものだけが、次の春を無事に迎えることができます。

 もう一度自分たちの生き方に戻してみましょう。今、このコロナ禍の生活は、季節に例えると間違いなく冬としてとらえることができると思います。自分の中で、これまで学習に多くの時間を費やしたことがない人にとっては、とても苦しい思いをしているかもしれません。しかし、冬が過ぎれば必ず春が来ます。良い春を迎えるためには、この冬をどのように乗り越えるか?が重要になります。毎日外出することなく、多くの課題をこなしたこの3カ月間は必ず次の春を迎えるための宝物、種になります。次の春にしっかりと種をまくことができるように、諦めずに今を大切に過ごしてください。

 このような事態となりましたが、これだけ課題をこなし、学習した学生は、これまでの時代にはいなかったはずです。実習等が中止になり、辛い思いをしている学生もいるかもしれませんが、その反面、誰も経験していないほど学習をしたはずです。その努力は絶対に無駄にはなりません。次の春に多くの種を蒔けるように、今を一生懸命生きてください。もし、負けてしまいそうになっている人がいたら、目先のことにとらわれず、より良い未来を信じて、そして、自分がこうありたいと言う世界を描いて、あと少しがんばりましょう
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 皆さんが努力している事は重々承知しています!今後の皆さんにも当然ながら期待しています!

必ず春は来ます!
 
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