TEIKAジャーナル

【作業療法学科】コロナ感染症の流行によって良かったことを考えてみる

2020/08/05

作業療法学科の澤田です。

先日、知り合いの車椅子ユーザーの方のSNSでコロナ感染症によって良かったことを挙げていました。
彼のSNSによると、これまで、車椅子でレストランに入るためには、先に席を整えてもらわなければいけなかったけれども、ソーシャルディスタンスを保つために、席の間隔に余裕があり、車椅子でもすぐに席まで行くことができること、物理的バリアの問題で、これまで食べたかったけれど、食べられなかったものが、デリバリーで食べられるようになったこと、など。
 今回は、食事のことだけを紹介しましたが、SNSでは食事以外のことにも言及していました。

 コロナ感染症の影響で、旅行が出来なくなった、遊びに行けなくなった、大学の授業が対面でできなくなった、実習に行けなくなった、思っていた大学生活を送れなくなったなど、できなくなったことを挙げがちです。
しかし、私は、彼がよかったことを挙げていたことがとても印象に残りました。

みなさんもコロナ感染症でよかったことを考えてみてはどうでしょうか?

 1年生は、思っていた通りの大学生活のスタートが切れなかったかもしれませんが、課題をすることで、パソコンの操作が上手になったかもしれません。いつも受け身の授業を受けるよりも理解できたこともあったかもしれません。レポートをいくつも書くことで、文章を書くことが上達したかもしれません。これまでのように時間に合わせて授業を受けるというわけではなかったので、時間管理がうまくなったかもしれません。あるいは、自宅にいる時間が長かったので、料理などの家事ができるようになったかもしれません。

4年生は実習ができなくなり1事例を担当することはできませんでしたが、複数の事例について深く検討することができたかもしれません。基礎的な知識を再確認する時間の余裕もあったかもしれません。

そろそろ非対面で行われた前期授業が終わります。初めての経験で大変だったかもしれませんが、少しでも良かったことを見つけて前期授業を終われればよいかなと思います。
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