TEIKAジャーナル

【作業療法学科】高校生のうちにやっておいた方がよいこと

2020/11/16

作業療法学科の澤田です。
ここ最近、大学見学などでよく聞かれるのが、「高校生のうちにやっておいた方がよいことは何か」という質問です。

教員によっていろいろな意見がある質問かと思いますが、私は「いろいろな体験をしておくこと」と答えます。体験というと、どこかに行って特別なことをするように感じるかもしれませんが、そんな特別なことでなくても構いません。

自分で食事を作ったことはありますか?
掃除機をかけたことはありますか?
洗濯をしたことはありますか?
野球を観たことはありますか?
ゲームをしたことはありますか?

これらすべて私が考える「体験」です。
作業療法では、患者さんのやりたいことを取り上げます。もし、患者さんが主婦で、「家族に料理を作りたい」といったとき、作業療法士自身が料理を作ったことがなかったら、どの工程が難しくて、今の状態だとできないか、練習が必要なのかわかりません。

親から見たらただのゲームかもしれませんが、それも大切な体験の一つだと私は思います。私はほとんどゲームをしないので、もし患者さんがゲームをしたいといってもどうしたらよいか困ってしまいます。しかし、体験したことがあれば、スマホのゲームならどのくらい指が動けば操作できるか、テレビゲームならどのくらいの動きが必要かわかりますね。それを患者さんの治療に生かすことができるのです。

体験したことがないということは、患者さんに教えたり、指導したりすることができないのです。ですから、高校生のうちに、いろいろな体験をしておくことが大切だと私は思っています。そして、大学に入っても積極的にいろいろな体験をしていくことが大切だと思っています。
 
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