TEIKAジャーナル

【作業療法学科】授業紹介~作業療法研究法

2021/04/27

作業療法学科の澤田です。
本学3年次(新しいカリキュラムでは2年次)では、作業療法研究法という授業があります。
今回は、作業療法研究法について紹介したいと思います。

「研究法」というと、何か難しいようなイメージを持たないでしょうか?
初回の授業でも、「研究」にどんなイメージを持っていますか?と学生に問いかけると、
研究室(実験室)内で、実験をするようなイメージを持っている場合がほとんどです。
しかし、研究は実験に限りません。
もちろん、実験も含まれますが、
何かの疑問があって、それを調べて、答えを見つけ出すことを「研究」といいます。
アンケート調査でも、インタビューでも、カルテなどのデータベースを調査しても、過去の文献を調査してまとめてもよいのです。

日本作業療法学会(2017年)の発表者を調べたところ、75%は病院や施設で働く作業療法士が研究発表をしていました。ということは、作業療法士になれば、だれもが研究に携わる可能性があるのです。
病院や施設で働く作業療法士では、一人の患者さんについてまとめた事例研究をすることが多いかもしれません。
私たち作業療法士は、常に患者さんを目の前にして、どんな作業療法をしたらよいか疑問を持ちます。そして、どんな作業療法をするか答えを導きます。
そのときすでに、私たちは研究に一歩足を踏み入れているのです。

作業療法研究法では、将来作業療法士になったときに臨床上の研究に携われるよう、自らテーマをもって、調査し、まとめ、発表するという体験をしていきます。
 
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