TEIKAジャーナル

【作業療法学科】子どもたちに対する作業療法士の支援

2021/06/08

作業療法学科 石井孝弘です

作業療法における対象は非常に広範囲です。
ちょっと大げさな言い方になりますが、「地球に存在するすべての人が対象となる」と言っても過言ではありません。

お子さんに対する作業療法士としての支援も行います。赤ちゃんを対象とすることもあります。保育園、幼稚園に通園するお子さん、小学校、中学校、に通うお子さんたちも対象とします。

日本では作業療法は医療の専門職、リハビリテーションの専門職として認識されていますが、世界的には、「人がその人らしく生きるを支援する」専門職と認識されています。

さて、ここでは保育園児に対する作業療法士としての支援について少しお話しします。

保育園はお子さんたちに遊びを通して発達を促しています。保育園での生活を通していろいろなことを学習します。学校のような教科学習はありませんが、いろいろな作業を行います。この作業には、日常生活、遊び、工作などいろいろです。

工作が得意なお子さん、運動が得意なお子さん、日常生活をきちんと行うお子さんたちがいます。その反面少し苦手なお子さんもいます。
保育士さんたちが、「ちょっと心配だなー」「気になるなー」「手の使い方や運動、姿勢保持が苦手だなー」と思われるお子さんもいます。このような時にお子さんたちの心身機能、対人関係、コミュニケーションなどを総合的に支援するのが作業療法士と言えます。

支援の方法はいろいろな遊びを通して行います。
保育士さんたちへのアドバイスも行います
さらに、お母様、お父様への支援も行います。

つまり、お子さんたちが一人ひとり、「その子らしく発達する」を支援します。
このような保育園での支援も作業療法士の重要な役割と言えます。
 
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