大学院

大学院医療科学研究科 看護学専攻

※2020年4月開設

 「超少子・超高齢・多死社会」に向かっている日本は、治す医療から支える医療への転換、即ち、どの地域の患者も、その状態像に即した適切な医療を適切な場所で受けられることを目指すといった『病院完結型』の医療から、地域全体で治し、支える『地域完結型』の医療への転換が求められています。

 そのため本専攻では、様々な病や障がいをもつ人が、円滑に医療機関から地域の生活へと移行できるように「人々が病や障がいをもちながら最期まで安心できる療養生活を支える視点」及び、「健康問題を個人的側面だけではなく、社会的な問題として捉え、多職種と連携しながらその人が置かれている環境を改善し、社会から孤立しがちな当事者やその家族が安心できる地域生活を支える視点」を持ちつつ、「療養生活を支える」実践能力、または「地域生活を支える」実践能力を有する高度専門職業人を養成することを目的とし、設置しました。

概要

設置キャンパス 千住キャンパス(東京都足立区千住桜木2丁目2番1号)
研究科名 医療科学研究科
専攻名 看護学専攻
学位 修士(看護学)
定員 3名

養成する人材

 帝京科学大学大学院「医療科学研究科 看護学専攻」は、医療の高度化・複雑化に対応できる知識・技術・態度を修得した看護の高度専門職業人を育成するために、ディプロマポリシーを次のとおりとする。

ディプロマポリシー

以下の能力を有し、かつ、所定の単位を修めたものに対して学位を授与する。

  • 高度専門職業人として尊厳ある生を支えるために、高い倫理観と思考力・技術をもち、人々の健康に貢献できる。
  • 看護の実践知を科学的思考に基づき論理的に検証し看護の発展に寄与できる。
  • 実践の場でのリーダー・管理者、教育者、研究者として必要な専門的知識・技術を活用できる。
  • 療養生活又は地域生活を支える次のいずれかの実践能力を有し、社会に貢献できる。
    • ①主に医療機関から地域生活へと円滑に移行できるために、人々が病や障がいをもちながら最期まで安心できる療養生活を支える実践能力。
    • ②主に健康問題を個人レベルだけではなく社会的な問題として捉え、多職種と連携し環境を改善することによって、社会から孤立しがちな当事者やその家族が安心できる地域生活を支える実践能力。

教育研究の特色

 昨今の医療状況のもと、医療は治す医療から支える医療への変換が求められています。そこで、本専攻では、病や障がいを抱えたまま生きなければいけない人々に寄り添い、当事者にとってのQOLの向上に寄与する看護を探求する能力を育成します。そのために、療養生活支援看護学分野地域生活支援看護学分野に特化した教育・研究を行います。

療養生活支援看護学分野

 小児看護、高齢者看護、終末期看護を専門とする教員を中心に配置し、主に病や障がいを抱えながらも当事者やその家族が自ら望む生活を送ること、または人生の最期までその人らしく生活することを可能とするための専門的知識を探求し修士論文につなげます。

担当教員と指導内容

役職名氏名指導内容
教授 津田 茂子 小児看護学領域の研究課題について、修士論文を作成するプロセスを指導します。健康障害をもちながら、社会生活を営む小児と家族の適応を促進し、セルフケアを維持し、より高い生活の質を保証していくための研究について指導を行います。
教授 小薬 祐子 看護基礎教育において、様々な健康レベルにある人の栄養管理、清潔ケアに必要な看護技術教育の方法に関する研究指導を行います。
教授 志田 久美子 ターミナルケアの実践では、看護師の死生観が、患者のスピリチュアルペインへの気づきなどケアの質を左右します。そのため看護師がターミナルケアの実践をし続けられるための看護師へのケア、特に看護師へのスピリチュアルケアについて研究指導を行います。
教授 伊藤 久美 終末期にある子どものEnd-of-Life Careを中心に、子ども自身への説明や意思決定に参加することについて、親だけでなくきょうだい、祖父母も含めた家族へのサポート方法、そして子どものEnd-of-Life Careに携わる医療者へのサポートシステムの構築などの研究指導を行います。
教授 大西 奈保子 ターミナル期にある患者・家族への緩和ケアについて、トータルペインや終末期に起こりうる倫理的な問題、グリーフケア、さらに施設内ケアのみならず、在宅ホスピスケアについて研究指導を行います。
准教授 糸井 和佳 高齢者と家族の健康と生活を支える老年看護並びに、高齢者が生きてきた生活史を生かしたパーソンセンタードケア、世代間交流看護支援について研究指導を行います。

地域生活支援看護学分野

 精神看護、地域看護、母性看護を専門とする教員を配置し、健康問題を社会的な問題として捉えなおし、多職種と連携し環境を改善することによって、主に社会から孤立しがちな当事者やその家族が安心して生活が送れることを可能とするための専門的知識を探求し修士論文につなげます。

担当教員と指導内容

役職名氏名指導内容
教授 吉岡 幸子 高齢者虐待やセルフ・ネグレクト、依存症関連問題に対して、地域ケアシステムの視点から、要因分析、対応方法、予防などについて研究指導を行います。
教授 新野 由子 思春期、性成熟期、更年期の女性の健康に関する問題やケアのあり方、母子保健政策・施策に関する研究など、問題点や課題に関して、解決に繋げていくことを目指し研究指導を行います。
教授 宮城 純子 精神障害者の社会復帰や地域生活支援、司法精神医療に関連する触法精神障害者の諸問題について、家族や倫理的な問題を含めた望ましい支援の在り方について研究指導を行います。
准教授 清野 純子 療養生活を送る患者は様々なストレスを抱えています。そのため、基本的なストレスの概念を学ぶとともに、患者が疾病を受け入れ病気と共に生きる力(レジリエンス)を高めていくための基本的概念やその方策について研究指導を行います。

カリキュラム概要

  • 社会人に配慮した夜間および土曜日開講科目を準備しています。
  • 論文作成では、徹底した個別指導による研究指導体制が整っており、修士の学位に相応しいレベルの論文を作成するための研究指導を行います。
  • 開講科目一覧(予定)
    「看護学研究法特論Ⅰ・Ⅱ」「看護倫理特論」「看護理論特論」「看護教育学特論」「保健・医療統計学特論」「健康心理学特論」「生命倫理特論」「看護システムマネジメント特論」「多職種連携特論」「療養生活支援看護学総論」「フィジカルアセスメント特論」「療養生活ケア特論・演習」「緩和ケア特論・演習」 「小児看護学特論・演習」「地域生活支援看護学総論」 「精神保健看護学特論・演習」「地域看護学特論・演習」「母性看護学特論・演習」「看護学特別研究Ⅰ・Ⅱ」

修了生の進路

  • 本専攻の修了生は、以下のような臨床現場において専門職者としてリーダー的・指導的役割を担うことが期待されます。
    • (ア)認知症がありながらも高齢者の意思が尊重された生活が送れるような高度な専門的知識を持つ看護職者として、訪問看護ステーションや高齢者施設などでリーダー的・指導的立場で、チームの調整役を担える人。
    • (イ)終末期にある人やその家族に対する高度な緩和ケアの専門的知識をもつ看護職者として、在宅ホスピスケアや緩和ケア病棟などでリーダー的・指導的立場で、全人的ケアを担える人。
    • (ウ)病や障がいをもって生活する子どもやその家族に対する高度な専門的知識を持つ看護職者として、小児病棟や在宅ケアでリーダー的・指導的立場で、小児看護の質を高められる人。
    • (エ)多様な療養生活の場における調整役を担いつつ、高度な専門的知識を持つ看護職者として、保健センターや訪問看護ステーションなどでリーダー的・指導的立場で、地域に暮らす人々の健康と生活の質を高められる人。
    • (オ)精神の病や障がいをもつ人とその家族が安心して生活できる場を提供できるような高度な専門的知識を持つ看護職者として、精神保健センターや精神専門の訪問看護ステーションなどでリーダー的・指導的立場で、社会参加を促す役割を担える人。
    • (カ)健全な母子の生活を支えるための高度な専門的知識を持つ看護職者として、母子保健センターや助産院などで、リーダー的・指導的立場で、母子を中心とした家族の心身の健康および地域での生活を支える人。
  • 教育者・研究者として看護系大学や研究機関に勤務
  • 大学院(博士課程)へ進学など

募集要項

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