TEIKAジャーナル

【🍀こども学科 2021ニュース no.47🍀】1年生の授業(教育社会学)取り組み成果の紹介

2022/02/02

こども学科「教育社会学」を担当しています鳥越ゆい子です。


 今年の後期の教育社会学の授業は、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)という
手法を取り入れておこないました。PBLでは、各学生達がそれぞれの興味で決めたテーマ
のもとプロジェクトを立ち上げ、遂行します。このプロジェクトの目標設定から遂行方法までを、
すべて学生が自分たち自身で考えます。

 今回は、教育社会学の授業ということで、教員の方から、①日本の教育に関する事象を取り上げること、
②社会学的視点から調べ、改善策を考えることという2点のみをルールとして伝え、具体的な進め方は
自分たちで自由に考えて取り組んでもらいました。


 このPBLによる授業方法は、ひとつのテーマについて深く学べることが利点です。例えば、
昨年度の受講生からは、「これまで虐待する母親に『なんでそんなことをするのか』『ひどい親』だと
思っていたが、教育社会学の授業を通して、『誰がそんなにこのお母さんを追い詰めたのか』と考える
ようになった」と話してくれました。この学生は、日本の虐待の問題点について、実感を持ってよく理解
できたようです。


 これから6回にわたって、この授業で学生達がまとめた成果を紹介したいと思います。
「社会学的視点」ということで、日本とは社会のあり方が異なる海外の教育との比較をおこなったり、
あるいは同じ日本でもそれぞれに育ってきた家庭や学校がちがうことから生まれる価値観のちがいなどを
発見したりしたようです。


テーマは、以下の6つです。

①「学力低下と学力格差」(チームNASA)
②「早期教育と運動能力の関係性」(チーム永遠のJK)
③「教育格差と運動能力低下の関係性」(チームリュウソウジャー)
④「学習内容の変化と家庭教育のつながり~早期教育・学力低下・学習内容の変化・家庭学習~」(チームナビ)
⑤「いじめってなんだろう?」(チームオムライス)
⑥「いじめの現状と対策」(チーム花粉症)


 教育社会学は1年生開講科目のため、教員や保育者をめざして入学してきたばかりの1年生たちが
中心となって、これまでの学校生活などで抱いてきた疑問や違和感、興味からテーマを考えています。
それぞれに教育への熱意が感じられます。


 ここまでまとめるまでには、調べ方や具体的に調べる内容をどうするか、またまとめ方やグループ内での
議論や協力の仕方などに苦労しながらも、それらを乗り越えてまとめ上げたように思います。
初学者たちのフレッシュな感性も楽しみながら、お読みいただければと思います。





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