概要
カリキュラム・ポリシー
総合教育センターは、大学教育における専門課程とならぶ教育の両輪の一つとして、専門課程と協力・連携しながら全学的な立場で学生一人ひとりの自己形成と人間性の養成に応える教育を進める。あわせて、初年次教育を充実させると共に、全学年を通した学士課程教育に求められる社会基礎能力、自己実現能力、組織的行動能力を養うことで、豊かな知性と感性と意欲を兼ね備えた、社会の一員として活躍できる学生を育てる。
- 01.広く深い教養と総合的な判断力を身に付け、人間性を豊かにする
- 自立した社会人に必要な判断力を磨き、人間性を豊かにするためのさまざまな教養科目を学修し、時代の変化に適応できる力を身に付けます。
- 02.コミュニケーションのスキルを習得できるさまざまな科目
- 英語や韓国語、中国語などの外国語を学び、楽しみながら異文化への理解を深めていきます。また、情報処理の授業ではパソコンスキルを身に付けます。
- 03.卒業後のキャリアを自分でデザインするための視野を養う
- 将来はどのような仕事に就くのか、基本的な知識や視野を広げながら、卒業後の進路や自分の可能性を具体的に考えていきます。キャリアデザインを考える授業もあります。
- 04.健康で文化的に暮らす価値を考える保健体育科目
- スポーツに親しむだけでなく、健康で文化的な生活を送ることの重要性にも目を向けます。規則正しく暮らす方法や飲酒・喫煙のデメリットなど、基本的なことから学びます。
- 05.「博物館学芸員」の資格取得に向けたサポート※生命環境学部のみ(臨床工学コースは除く)
- 動物園や水族館などで働く際に役立つ、博物館学芸員資格を取得できます。専門科目以外の科目を勉強することで、物事への柔軟な見方を培うことにもつながります。
自然系教養科目
- 教育内容
- 自然系科目の基礎を学び直し専門課程の学修に役立てることを目指す。具体的には、数学、物理学、化学、生物学における、中学・高校レベルの復習も含めた大学初年次レベルにかけての内容を教授する。数学では、中学・高校数学の復習(数学の基礎)、推測統計学の基礎(統計学入門)、微分積分学・線形代数学(数学Ⅰ、Ⅱ)を学び、数理的な考え方を理解してもらう。物理学では、ニュートン力学や古典電磁気学の基礎を学習し、科学的方法とは何か理解する。化学では、物質の成り立ちと性質、そして、化学変化を理解するのに必要な化学の基礎を学ぶ。生物学では、ヒトの体や細胞のしくみを学ぶことで、「いのち」についての教養を身につけ、専門課程へのステップとする。
- 教育方法
- 講義形式の中に問題演習の時間を設けて理解が確実になるよう努める。また一部の科目では実験形式で行うことにより理解や関心を高めることを目指す。
- 教育評価
- 授業への出席率が高い学生は総じて理解度も高い。定期試験に加えて毎回の授業時の課題の提出状況を考慮する科目もある。また実験では出席しレポートを提出することを非常に重視する。
人文・社会・複合系教養科目
- 教育内容
- 人文・社会・複合系教養科目では、人類がこれまで辿ってきた人文・社会科学および複合的学問の歩みとその展開を学修者の日常的な経験や問題関心と関連づけながら教授する。そのことによって、人文・社会科学および複合的学問の考え方や成果が私たちの生きている社会や文化や歴史的現実の中で果たしている役割や意義について根源的かつ総合的に理解する学修者を養成する。
- 教育方法
- 人文・社会科学および複合的学問の題材を用いて、学問的コミュニケーションの作法としての「読み・考え・書き・伝える」といった学修活動の基幹能力の養成を促す多様な教育方法を重視する。そのことによって、学修者一人ひとりの学修スタイルや関心を育てつつ、生涯を通じて有用な根本的・教養的資源と自身の思考を適切に表現する言語運用能力の修得に努めさせる。
- 教育評価
- 成績評価については、各科目のシラバスに定めた到達目標に記載した内容を学修者が理解できているかという点を基準とする。具体的な評価方法については、各科目のシラバスに定めた定期試験、レポート、授業回毎のリアクションペーパー、ポートフォリオなどによって、多角的かつ総合的に評価を行う。
情報系コミュニケーション科目
- 教育内容
- 情報系コミュニケーション科目は、情報処理Ⅰと情報処理Ⅱから構成される。
情報処理Ⅰでは、まず情報モラルおよび情報セキュリティについて学習した後、実際にパソコンを用いて、インターネット,ワープロソフト,表計算ソフトおよびプレゼンテーションソフトについての実習を行い、これらの基本的な使い方をマスターする。
情報処理Ⅱでは、情報の検索および運用,数値分析,データベース,ファイル・データ管理,インターネットでのコミュニケーション,文章表現,プレゼンテーションの方法について実習を行い、実社会で役立つ情報活用の実践力を身につける。 - 教育方法
- 1人1台のパソコンを用いて実習を行う。テキストに沿って解説を行いながら、それを理解するための課題について毎回レポートを作成し提出する。最終回には作成した資料を基に実際にプレゼンテーションを行う。
- 教育評価
- 毎回提出されたレポートおよび最終回のプレゼンテーションの評価を基に成績を判定する。
言語系コミュニケーション科目
- 教育内容
- グローバル社会で活躍できるよう、英語に対する興味関心を喚起し、積極的に英語でコミュニケーションを図ることができる英語力を育成する。
- 英語を聞くこと、話すこと、読むこと、書くことという四技能をバランスよく育成すると同時に、文法力、語彙力も強化する。
- 中国語、韓国語といったアジア圏の言語を学ぶ機会を提供し、第2外国語への関心・意欲・態度を深めると同時に、言語の背景にある文化についての知識も涵養する。
- 教育方法
- 基礎英語は、習熟度別クラス編成とし、個々の学生の英語力に見合った授業を展開する。
- 教員による単調で一方通行の授業展開ではなく、会話練習やグループワークを中心としたアクティブ・ラーニングを展開する。また、CALLシステムを用いた会話練習やe-learningによる自学自習を適宜取り入れる。
- 一斉授業の枠組みの中でも、学生によって与える教材の質や量を変えるなどの個別指導的な要素を取り入れた指導を行う。
- 教育評価
- 定期試験だけでなく、日々の授業の中で行われたパフォーマンスや学習ポートフォリオなどを用いることで多角的な評価を行う。
資格科目(博物館学芸員)
- 教育内容
- 資格科目(博物館学芸員)
- 教育方法
- 博物館の現場や歴史に直接関わる講師陣を中心に、動物園や自然史博物館などの生物系情報をふんだんに取り入れることで、実践的かつ根源的な博物館理解の修得に努めさせる。
- 教育評価
- 講義においては各分野における博物館理解の修得の程度を確認し、学内実習において最低限の技量を身につけていることを確認した上で、博物館の現場で行う館園実習により、真に博物館を理解した学生を養成する。
保健体育科目
- 教育内容
- 大学の建学の精神を具体化し、教育目的を達成するために「講義科目」、「演習科目」、「実技科目」をバランス良く配置し、基礎学士力およびそれぞれの学科の専門知識や高い技能の修得のための教育課程を編成している。
- 教育方法
- 集団的な体育活動と講義を通し、健康やスポーツに関する教育的・科学的根拠に基づいた運動の方法や生活習慣の重要性について理解を深め、関心を高めさせるために多様なカリキュラムを計画している。
- 教育評価
- 講義科目については定期試験、レポート、小テストを重視して評価を行う。演習科目および実技科目については運動能力だけではなく、毎回の授業においての積極性、協調性、向上心を含めて多角的に評価する。運動能力が高いだけの偏った人間にならないように指導を行っている。
専門科目の基礎知識、汎用的社会基礎能力、多様なスキルを育みます
全学科に開かれた科目として、教養科目(人文系・社会系・自然系・複合系)、コミュニケーション科目(語学系・情報系)、スポーツ科目、基礎ゼミ、教職科目及び資格科目を設け、興味のある科目を自由に選べます。
各科目における教育の特色
全学科に開かれた科目として、教養科目(人文系・社会系・自然系・複合系)、コミュニケーション科目(語学系・情報系)、スポーツ科目、基礎ゼミ、教職科目及び資格科目を設け、興味のある科目を自由に選べます。
- 自然系教養科目
- 自然系科目には生物、物理、化学、数学があります。それぞれ前期にⅠ、後期にⅡの授業が開講されます。高校で科目を選択しなかった学生でも、授業についていけるように配慮して授業を進めています。
- 人文・社会系教養科目
- 人文・社会系の教養科目では、人間、ならびに、社会現象一般についての基礎知識を学ぶ科目を幅広く展開しています。人間や社会現象を理解するための確かな基礎知識を身につけることをとおして、人間や人間社会の現実と課題、あるいは自らの生き方や人生を正しく見据える力を育むこと目的とすることが、この科目の教育の大きな特色です。
- コミュニケーション科目
- 英語は,中学・高校までに習得した英語の4技能、語彙・文法の知識や異文化に関する知識をより確実なものにし、自己表現ができるように磨き上げていきます。インターネットを活用した授業も用意しています。
情報科目は、コンピューター・リテラシーを身につける情報処理Ⅰ(1年前期)と、実社会で情報を活用する力を身につける情報処理Ⅱ(1年後期)で構成されています。これらの科目は一部の学科を除いて全学生の必修科目となっています。実際にパソコンを操作すること、大学院の学生に授業の補助をしていただくなど、無理なく実践的な力が身につくようになっています。 - スポーツ科目
- スポーツ科目では、講義科目、実技科目、演習科目を通して、①身体運動の科学的な学習、②健康の保持・増進に関する基礎知識の習得、③スポーツ文化の理解、を深めることで、生涯スポーツの実践能力の構築を目指します。
- 教職科目
- 教職科目は、将来教職を目指す生命環境学部の学生が、中、高等学校の教員免許状(理科)を取得するために必要な教職に関する科目であり、教育の基礎理論、学習指導法、教育実習など関する科目により構成されています。
また、博物館学芸員資格取得科目は、将来博物館学芸員を目指す生命環境学部の学生が、学芸員の資格を取得するために必要な専門的な科目であり、生涯学習論、博物館概論、博物館学、博物館実習などの科目により構成されています。 - 複合系教養科目
- 複合系教養科目は、人文系・社会系・自然系といった従来の教養科目の枠組では対応するのが難しい幅広いテーマや職業意識の養成やキャリア設計といった実践的なテーマをとりあつかう点に特色があります。