自然散策:八重山自然観察
レポート
本実習は1年生を対象にした通年開講科目で、幼稚園教諭・保育士に求められる「人間力」を養成するための特徴ある演習科目です。子ども達だけでなく、御両親や御家族、そして園を支えている地域の皆さんはじめ多様な社会的接点を良好に維持するための術を様々な角度から学ぶという内容です。さらに子ども達が興味を持つものには何でも精通しておく:そんな「タフ」な先生を養成するための科目です。
主な内容
- さまざまな自然散策(八重山自然観察を行いました)・地域交流の催しに参加
- 羽村動物園の特別行事参加
- 特別養護老人ホームにおけるロボット介在活動
- 「青少年科学の祭典」山梨大会(県立科学館)ブース出展
7月15日、今日の総合演習1の授業のテーマは「上野原の自然散策」。幼稚園の遠足下見を想定した演習です。持ち物は、双眼鏡、クリップボード、ストップウオッチ。それから、もちろん、お弁当も。車に分乗、朝9時50分に大学を出発。10時に現地到着。登山道前の中学校にお願いして特別に車を停めさせていただきました。
ヨーイドン!でストップウオッチをスタートさせ、クリップボートに要所要所で気がついたことをメモしながら所要時間を計測します。
途中、何か所か橋が架かっています。途中までは沢沿いの林間を行く気持ちの良いコースです。大学から車でわずか10分程のところです。
沢の水を引いた手洗い場がありました。ちょっと小休止して、手を洗ってみます。「冷たくてきもちいい!」雰囲気満点です。
途中でとても大きなキノコを発見しました。カード(ささっていわけではありません)と大きさを比べてください。おそるおそる触れてみると、ふわふわと見た目そのままに、まるでホットケーキみたいなキノコでした。
しばらく歩くと、森を抜け日差しのきもちよい場所に出ました。
なんでしょう? 何かの糞です。食べた種が未消化のまま排泄されています。八重山にはアナグマやリス、野ネズミなど色々な動物が生息しています。
頂上が近付いてきました。木々の間から上野原の市街地が垣間見えます。
クワガタ虫(おそらくノコギリクワガタ)のメス発見!!
上野原は自然豊かです。この季節になると、夜の大学の構内にはカブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなどが飛んできます。こんなところから飛んでくるのでしょうか。
何の花でしょう。とても甘いいい匂いがしました。カメラで撮ってあとで調べることにします。
何かを発見したのでしょうか?もうすっかり景色が開けてきました。太陽を浴びながら、頂上へ歩みを進めます。
頂上へと続く階段です。最後のきつい上りです。あと少し! 頂上へと急ぎます。
頂上からの眺めです。上野原の市街が一望できます。すっきり晴れると富士山も望めます。でも、今日は残念ながら霞がかかっていたようで、富士山は見えませんでした。
頂上には去年できたばかりの木製の展望台があります。最後の階段がキツカッタのでしょうか。おもわず座り込んでしまいます。でも、風が吹き抜けてとても爽快な気分です。ここまでおよそ1時間でした。
頂上でちょっと早めの昼ごはんです。
頂上からは帝京科学大学のキャンパスも見えます。大学から持ってきた望遠鏡で見てみるとキャンパスを歩いている人が見えました。
おおっ!! ルリボシカミキリ(学名Rosalia batesi)発見!
日本の固有種で、森林開発が進む今、減少傾向にあるといわれています。そのあざやかな外見から、日本を代表する甲虫として好事家に人気のカミキリムシです。われわれを出迎えてくれるように、展望台の柱に張り付いていました。
30分ほど頂上で小休止して、いよいよ帰路につきます。もちろん、ストップウオッチで所要時間を計ります。
帰りは楽な下り坂。自然と歩みは速まります。
おや! コンクリートの壁に蝉の抜け殻発見!!今朝のものでしょうか。もうすっかり夏の雰囲気です。
登山道の出口です。道路を挟んで向かい側が中学校。下山には30分ほどかかりました。再び車に乗り込んで大学に帰ります。大学到着は12時30分でした。1限目と2限目の時間内で探検気分を満喫できました。さて、このコースを使ってどんな遠足のプランが立てられるでしょうか?みんなで考えることにします。大学の周辺にはまだまだ沢山散策して楽しい自然が残されています。これからも授業の機会を借りて探検していきます。
今後の予定
次は後期に入って行われた、高齢者とのコミュニケーションスキル養成を狙った特別養護老人ホームにおけるロボット介在活動の様子をレポートします。