教育・研究

図書館だより 第12号 2000.4.14

[目次]


あなたは図書館世界のナニ人?


 本学の図書館のことどれだけ知っていますか?今回は図書館○×クイズをご用意しました。 正しいと思うものには○を、間違っていると思うものには×で答えてください。 簡単な問題からちょっと難しい問題まで全20問。図書館での人類型が判ります。 さぁ挑戦してみましょう。

1) 図書館では本の販売を行っている。

2) 図書館の本を借りるときにはレンタル料がかかる。

3) 図書館の中ではものを食べたり飲んだりしてはいけない。

4) 図書館の中では携帯電話を使っても良い。

5) 文房具を忘れても図書館では貸してもらえない。

6) 図書館ではタバコを吸うことができる。 

7) 本を借りるときは学生証と借りたい本をカウンターに持って行くだけでよい。

8) 本を返すときは借りた本をカウンターへ持って行くだけでよい。

9) 本を延滞するとペナルティーがつく。

10) 本の貸出期間は延長することができない。

11) 図書館が閉まっている間は本は返却できない。

12) 使いたい本が貸出中の場合は予約ができる。

13) 利用したい本が図書館にないときは購入のリクエストができる。

14) 禁帯出ラベルが貼られている資料でも一晩だけだったら借りられる。

15) OPACとはオペック(石油輸出国機構)のことである。

16) 図書館のビデオやCD-ROMは館外に借りられる。

17) 図書館には雑誌のバックナンバーは所蔵されていない。

18) 図書館で持っていない図書や雑誌の論文も読むことができる。

19) 参考図書とは学習参考書のことである。

20) 図書館の本は主題別に分類されて並んでいる。


●答えはこちら。さて、合っているでしょうか?

1)× 図書館では本は売ってませんヨ。書店で購入してください。

2)× 図書館の本は無料で借りられます。

3)○ 図書館内では飲食厳禁です。

4)× 話し声だけでなく着信音も他の利用者の迷惑になります。
       携帯電話の電源は切っておいてくださいネ。

5)○ 図書館では文房具等一切お貸ししていません。必要なものは各自持参してください。

6)× 図書館内は禁煙です。喫煙は外の灰皿のある場所で!

7)○ 借りたい本と学生証をカウンターに持って行くだけで貸出の手続きができます。
      学生は5冊14日間、卒研生は10冊20日間、大学院生は15冊30日間、教職員は30冊30日間
      まで借りられます。

8)○ 借りた本はカウンターへ返却してください。

9)○ 延滞した日数分、返却した日から貸出停止になります。返却期限は守ってくださいネ。

10)× 1回に限り貸出期間延長の手続きができます。返却期限内に本と学生証を持ってカウンターまで
       来てください。

11)× 図書館閉館時でも本を返却できます。図書館入口にあるブックポストに入れて返してください。

12)○ 「予約申込書」をカウンターへ提出してください。予約した本が返却され次第、掲示でお知らせします。
      本は1週間カウンターに保管しておきます。

13)○ 「購入希望申込書」をカウンターへ提出してください。検討の上購入の可否を決めます。

14)○ 辞書・辞典・ハンドブック等の禁帯出ラベルの貼られた資料や雑誌は一般貸出は行って
      いませんが、オーバーナイト貸出(閉館30分前から翌日または休日明けの午前10時までの貸出)
      で借りることができます。貸出冊数は3冊までです。「OVER NIGHT 貸出票」に記入してカウンターで手続きを
      してください。

15)× OPAC(オーパック)とは、Online Public Access Catalogの略で、図書館で持っている本や雑誌を書名や著者名、
      主題等から探すことのできる蔵書検索システムのことです。

16)× ビデオやCD-ROMは館外への貸出は行っていません。ビデオは2階視聴覚室で視聴でき、CD-ROMは1階CD-ROM
      コーナーで利用することができます。

17)× 学術雑誌のバックナンバーは製本され、3階製本雑誌コーナーに並べられています。

18)○ 図書館で所蔵していない本や雑誌の論文は、他大学から借用したりコピーを取り寄せることができます。
      「相互利用申込書」に記入してカウンターで申込んでください。
      なお、コピーを取り寄せる場合はコピー代、送料の実費を負担していただきます。

19)× 参考図書というのは調べものをするための本のことで、辞書・辞典、ハンドブック等のことをいいます。

20)○ 図書館の本は主題によって請求記号が付けられ、その記号の順に並べられています。
      この並べ方によって同じ主題の本が前後に並ぶようになっています。人文・社会科学系図書は1階に、
      自然科学系図書は2階にあります。



●正解はいくつありましたか?

0~4 類人猿 まずは図書館に足を運んで!それにしても二者択一でここまで外すとはある意味 スゴイ!?
5~9 猿 人 図書館に来るだけ?せっかくだから使ってみよう。わからないことがあったら気軽に図書館職員に尋ねよう。
10~14 原 人 貸出以外のサービスもあるんですヨ。もっと図書館を使いこなせるようになろう。
15~19 旧 人 惜しい!さらに図書館を利用し、知り尽くそう。
20 現代人 素晴らしい!これからも図書館を情報収集のパートナーとして活用しよう。




知っていますか?図書館の仕事

第2回『雑誌の受入から製本まで』


 前号(第11号)から3回にわたって普段皆さんの目に触れない図書館の仕事をご紹介しています。2回目の今回は雑誌についてです。前号でご紹介した図書は1冊1冊が独立した資料なので、各々の資料に対して作業は1回です。対して雑誌は継続的に発行される資料で通常1年単位で扱いますので、何度も同じ作業を繰り返し、次の作業に進みます。どの作業がどのくらいの頻度で繰り返されるのか想像してください。

<目録の作成>
 新たに受け入れが決まった雑誌について、書誌と所蔵の各データを2つのデータベースに登録します。まず大学図書館を中心とした多くの機関が参加する総合目録データベースに所蔵データを登録します。これにより、ある雑誌がどこの図書館でいつからいつまでの分を所蔵しているかがわかります。 このデータベースはNACSIS Webcat としてWWW上で公開されています。また「学術雑誌総合目録」として冊子体でも出版されています。 次に本学の目録データベースに書誌情報やいつからいつまでの分があるかなどの所蔵状況を登録します。この情報はOPAC(詳細表示)で見ることができます。

    ↓

<納品・受入>
 受入中の雑誌は書店からの購入、発行元からの直接購入、寄贈などにより納入されます。最新号が発行されると、その度に国内雑誌は各々郵送などにより納品されます。外国雑誌は毎週1回海外から航空貨物でまとめて納品されます。納品された最新号の痛み具合、乱丁、落丁をチェックし、その号の巻号、受入日、合併号などの情報、価格、付録の有無などを記録します。この時、前の号が納入されていなければ、納入者へクレームします。どの号まで受入が済んだかはOPAC(新着受付情報)で見ることができます。

    ↓

<配 架>
 受入印を各冊子に押し、国内雑誌は新着雑誌コーナーに展示し、その後1階もしくは2階の雑誌架に配架します。外国雑誌はすぐに雑誌架に配架します。国内雑誌、外国雑誌は別々に雑誌名のアルファベット順に配架されています。また国内雑誌で特集記事があるものについては、「新着雑誌特集記事リスト」を月2回作成します。

    ↓

<製本発注>
 受入後1年以上経過した雑誌は、タイトル毎に何冊かづつまとめて図書のような装丁にします。これを製本といいます。専門の業者に発注します。まず、どの冊子をまとめて1冊にするのかを明確にするために、館内で別置して整理します。整理された雑誌は専門業者の工場に運ばれ製本されます。この作業の間は該当雑誌は使用できません。概ね2ヶ月くらいで納品されます。雑誌のどの巻号が製本中かはOPAC(新着受付情報)で調べることができます。

    ↓

<検収・装備>
 まず納品された製本雑誌の表紙と中身が一致しているか、不良製本がないかをチェックします。次に1冊毎に資料番号を付与し、蔵書印を押してバーコードラベルを貼ります。

    ↓

<製本雑誌の配架>
 3階に外国雑誌、国内雑誌別に雑誌名のアルファベット順に配架します。いつからいつまでの分が製本されて3階に配架されているかは OPAC(新着受付情報、製本情報)で調べることができます。

次回は『相互利用』です。




研究室所蔵図書について


 OPACを検索すると、所在が「○○研究室」となっている図書があります。これは研究室で所蔵している図書ですので、図書館にはありません。この図書を利用したい場合は、カウンターにご相談ください。直接研究室へ借りに行くことはご遠慮ください。


リレーエッセイ ふたこと・みこと



「4年間」        

保健体育科目助手 小山 慎一



 今年は西暦でちょうど2000年という節目の年です。普通、1年は365日ですが、地球の公転とのズレを補正するために4年に一度、2月を29日間として366日とするのが「うるう年」です。ところが、このうるう年も4 年に一度の補正だけでは充分ではないらしく、例外として「100で割り切れる年(西暦)はうるう年としない」と決めています。でも今年の2月は29日までありましたよね。実は更に例外があって、「ただし400で割り切れる年はうるう年とする」なんて決まりがあるそうです。
 うるう年と言えばオリンピックの年でもあります。オリンピックが4年に一度の開催になった理由にはいくつかの説がありますが、古代ギリシアの太陰暦から来ているというのが最も一般的なようです。それはともかく、4年間というのは長くもあり短くもありという気がします。 1998年の長野オリンピックでスキーの原田雅彦選手が金メダルを獲得して号泣したことはまだ記憶に新しいと思います。そして、あんなに号泣した理由を多くの日本人は知っていました。前回のオリンピックで自分の失敗により団体で勝つことができず責任を感じていたからですね。その前回というのは1996年リレハンメル大会。4年前ではなく2年前だったのです。夏季との同年開催を避けるためにたまたま2年の間隔で開催されたことが、より大きな感動のドラマを生んだと言ってよいでしょう。
 4年間を長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれですが、一日一日を大切にして充実した学生生活を送ってください。




平成11年度図書館利用統計

入館者数 貸出冊数 ビデオ利用数 CD-ROM利用数
142,292人 教職員 大学院生 学部学生 56点 31点
1,023冊 996冊 8,858冊




■ ■ ■ Q&A ■ ■ ■


markQ 平日の閉館間際にインターネットを利用しようとしたら、使えませんでした。なぜですか?

A 平日のWWW用ブラウザ端末の利用時間は、9時20分から19時30分までとなっています。19時30分になりましたら、接続中でも自動的に切断されますので、インターネットを利用する際には、終了時間にご留意ください。なお、土曜日は閉館時間(12時30分)までご利用になれます。