教育・研究

図書館だより 第18号 2001.10.15

[目次]


OPACが新しくなりました


 2001年夏、新しい図書館システムが導入され、利用者用OPAC(蔵書目録検索システム)が変わりました。ご存知の通り、OPACは当館で所蔵している図書、雑誌、CD-ROMの目録情報をデータベース化し、オンラインで検索できるシステムのことで、図書館内のパソコンで利用するOPACとWWW上で運用しているOPACがありますが、ここでは図書館内のパソコンで利用するOPACの基本的な使い方についてご紹介します。

1.資料を検索するときは「目録検索」をクリックします。

 下の図がメニュー画面です。新しく「インフォメーション」と「貸出の多い本一覧」というメニューが加わりました。「インフォメーション」は図書館からのお知らせが表示されます。「貸出の多い本一覧」は365日前以降、5回以上貸出された本の順位が表示されます。資料を検索するときは「目録検索」をクリックします。

メニュー画面


2.検索語を入力します。

1) キーワード欄に思いついた言葉(キーワード)を入力します。入力したキーワードがタイトル(書名)、著者名、出版者、重要語、分類、件名のいずれかに含まれる書誌を検索します。キーワードの前後に「%」(半角、または全角いずれも可)を入力することにより、前方一致、後方一致検索ができます。

2) キーワードを入力したら、「検索実行」または「Enter」キーを押下すると、検索が実行され、検索結果欄に該当書誌の件数が表示されます。該当件数が多い場合は、新たにキーワードを入力し、「AND」指定で再検索を行うことにより絞込みを行うことができます。また「OR」を指定すると、直前の検索結果か次に入力したキーワードのどちらかに該当するものが検索結果として表示され、「NOT」を指定すると、直前の検索結果のうち、次に入力したキーワードに該当しないものが検索結果として表示されます。   なお、キーワード欄に何も入力されていない状態で「Back Space」キーを押下すると、直前の検索結果だけをクリアすることができます。

3) 次に「一覧表示」をクリックします。

★著者名(フルネーム)で検索するときは、「姓」と「名」の間に1つスペースを入れてください。

★ISBNやISSNなどのコードから検索するときは、キーワード欄にコードを入力し、「Shift」キーを押しながら、「Enter」キーを押すと検索が実行されます。

★新着資料の状況を知りたいときには、「新着照会」をクリックすると、図書館で受入れた資料を最大99日前まで遡って表示させることができます。

検索語入力画面


3.結果の一覧が表示されます。

探している資料が表示されている場所をクリックして反転表示させ、「所在表示」をクリックします。

★検索結果の一覧は「並び替え」をクリックすると、雑誌、叢書、単行本の単位で並び替えることができます。

検索結果一覧画面


4.所在が表示されます。

 下の画面で、選択した資料の所在がわかります。配架場所、請求記号、その資料が貸出中かなどが表示されます。  検索を終了するときはメニューバーの「ファイル」から「終了」を選択するか、「検索入力」をクリックして検索語入力画面に戻してから、「終了」をクリックしてメニュー画面に戻してください。
所蔵一覧画面


★続けて違う資料を検索するときは「検索入力」をクリックして、検索語入力画面に戻してください。そして「クリア」をクリックして「検索結果」が空になっているか確かめてください。

  • 操作等でわからないことがありましたら「ヘルプ」を参照するか、お気軽にカウンターにお尋ねください。

  • 新しいOPACのWWW版も近日中に運用する予定です。また、新しいサービスとしてホームページ上から文献複写の申し込み(教員のみ)も受け付ける予定です。詳細につきましては改めてご案内いたします。


リレーエッセイ ふたこと・みこと



「長編文学を読もう」      

バイオサイエンス学科助教授 松岡 浩


 筆者はかつて文学青年でした。最初に読んだ本格的長編文学は、中学2年の時の「武器よさらば」(ヘミングウェイ)です。 結末の不条理さについて同級生とかなりの議論をしたことを覚えています。その後は、レンガ色の表紙の筑摩世界文学全集を、さらには文庫本を片っ端から読んでいました。 日本文学よりももっぱら世界文学です。「戦争と平和」(トルストイ)や「史記」(司馬遷)における多彩な人間模様、「嵐が丘」(E. ブロンテ)や「モンテクリスト伯」(A. デュマ) における持続する意志、「ブッデンブローク家の人々」(T. マン)や「大地」(バック)における壮大なる人間ドラマ、「自負と偏見」(オースチン)におけるおおらかな田園生活に浸りました。

 当時は4冊以上の本を同時並行して読んでいました。例えば、通学時は「阿Q正伝」(魯迅)、授業中(?)は「二都物語」(ディケンズ)、帰宅時は「デイジー・ミラー」(H.ジェームズ)、 帰宅後は「レ・ミゼラブル」(ユーゴー)というように。スタンダールは「赤と黒」よりも「パルムの僧院」が、ドストエフスキーは「カラマーゾフの兄弟」、「罪と罰」よりも「白痴」が、読後の感動が大きかった。 「チャタレイ夫人の恋人」(ロレンス)や「女の一生」(モーパッサン)は多分に興味本位に読んでみたけれどもそれほどでもなかった。難解さにチャレンジするために「嘔吐」(サルトル)や「ペスト」(カミュ) のような実存主義文学も読みました。あるとき、世界で一番長い小説を読もうと思い立ち、岩波文庫の「千一夜物語」全26冊を毎日1冊づつ買ったことを覚えています。長さで言えば、残念ながら、「失われた時を求めて」(プルースト)は、 読まないまま現在に至っています。

 本当に小説をよく読んだのは20代前半まででした。それ以降は、フィクションは読めなくなりました。文学、特に長編文学はいつでも読めるのではなく、読める時期があります。 その時期を逃さず、読むべきです。現在読んでいる小説(に近い本)は、「ローマ人の物語」シリーズ(塩野七生)だけになってしまいました。


お知らせ

科大祭に伴う開館について臨時休館について
11月3日~4日は開館します。
開館時間は10:00~16:00
資料の貸出は行いません。
本学入学試験のため11月17日は臨時休館します。